レッドチェリーはコケ好きだった

我が家には、ティランジア栽培用に水を張った大きな容器がある。ティランジアの水分補給のためである。空気が乾燥してきたらそこへドボンと浸すためだ。
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その容器は、比較的窓際に置いている。当然窓から差し込む太陽の光を浴びることとなる。常に水を張りっぱなしなので、いつの間にか容器の内側にコケが生える。びっしりと張り付く緑色のコケである。見た目が汚くなるし始末するにも非常に厄介である。
ところが、この厄介物が今、大変重宝しているのであります。最近、飼っている小型淡水エビであるレッドチェリーシュリンプの大好物だったのです。
最初は興味がてらにこのコケの破片を水槽へ投入してみただけでありました。ところが、投入した途端にシュリンプたちは一目散に集まりだし、奪い合うほどの食欲で食いあさりだしたではありませんか。
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これは良い。
小型淡水エビ類の専門書を読んでみると、ある人はわざわざ無農薬のほうれん草などを自分で栽培し、それを湯がいて与えているとか・・・。
八百屋さんやスーパーで買ってきた物にはとても微量ではあるが農薬が付着しているため気を付けなければならないらしいのです。この類のエビは非常に農薬に敏感であるらしいのです・・・。
それを簡単に解消できるのがこれです。
自然に生えてくるコケだからこそ完全無農薬だ。それに、本来この手のエビたちが餌として食べているものそのものである。
観賞用の水槽に生えてくるコケはとても厄介で、飼育する者にとっては、如何にこのコケを生えさせないかと日々悩み続けているはず・・・。それを敢えて他の容器に繁茂させて利用する。
ただし、エビの種類によって好き嫌いがあるようだ。
レッドチェリーシュリンプは喜んで食べてくれますがビーシュリンプは今一・・・。
しかし、これぞ偶然見つけた俺流エビ飼育の極意であります!
この偶然の発見に我ながら納得であります・・・・。

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レッドチェリーシュリンプ

■学名:Neocaridina denticulata sinensis
■目名:エビ目(十脚目)
■科名:ヌマエビ科
■属名:カワリヌマエビ属
■撮影日:2009年5月27日

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このレッドチェリーシュリンプは、人気種であるビーシュリンプ同様小型淡水エビでである。大きくなっても25mmくらいである。
熱帯魚ショップでコケ取り用のエビとして良く売っているミナミヌマエビのレッドタイプの亜種とされているが、あまりよく分かっていないようだ。餌は基本的に植物性でコケや藻である。
2002年初頭、台湾より採集個体として初入荷された種だ。現在では安価で赤く綺麗な人気種である。
ミナミヌマエビの亜種とされることだけあって交雑することができると思われるので、一緒に飼育するのは避けた方が良いかもしれない。
飼育は比較的容易で簡単に繁殖することができる。しかし、雌は雄と比べ大きくなり鮮やかに色付くため、入荷時に雌だけ選別されてしまうのか、雌の数のほうが圧倒的に多くなってしまうようだ。そのため、雄が居ないために繁殖できないことも多々あるようである。対して雄はやや小ぶりで、色彩的にも地味であることが多いようだ。
この個体は5月27日に抱卵しているのを見つけたものである。
ビーシュリンプ同様大卵型である。抱卵してから孵化するまで25日程度掛かる。
この抱卵個体を見つけてから、次から次と抱卵個体が見つかったため、選別して他の水槽に移した。今では孵化が進み、かなりの数の稚エビが乱舞している。
生まれて1週間ほど経過した稚エビが成熟個体の尾尻の方に居るのが見えたので比較するために撮影してみたのがこれである。
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あまりにも小さいので食べられてしまうのではないかと心配したが、意外とすばしっこく動くので上手く逃げながら成長を遂げているようだ。ちなみに孵化直後はこれよりもまだ一回り小さい。
ビーシュリンプよりも丈夫で抱卵個数も倍はありそうだ。
このレッドチェリーシュリンプ。エビ飼育初心者としては打って付けの種である。これからどんどん殖えていきそうだ。
楽しみである!

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ビーシュリンプ(Bee shrimp)

■学名:Neocaridina sp.
■目名:エビ目(十脚目)
■科名:ヌマエビ科
■属名:カワリヌマエビ属
■撮影日:2009年5月17日

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熱帯魚ショップへ行くと今、ほんの2cmほどの小型淡水エビの人気がもの凄く高いのである。
特に赤と白のコントラストが美しいレッドビーシュリンプの人気は異常とも言えるほどである。バーゲン当日はあっという間に売れ切れ状態になるほどだ。エビのオークションでは、非常にグレードの高いもので百万円の値が付いたこともあるというから、この過熱ぶりは半端ではない。
以前私も通称「茶ビー」といわれる基本種のビーシュリンプをコケ取り用にと水槽へ入れていたことがある。はじめは数匹だったがあっという間に倍以上に増えたことがあった。この様に環境さえ整っていれば比較的容易に繁殖可能なエビなのである。
今人気のレッドビーシュリンプは、日本の愛好家が基本種であるビーシュリンプの突然変の数個体からどんどん増やしてここまで一般に出回るようになった種である。以前はより赤の部分が広い方に人気があったようだが、最近はより白い部分が多い個体の方に人気が集中しているようだ。真っ白な個体は値段を見てもびっくりするような値段が付けられている。なんと3,000円以上のものまであった。この様な個体は真のマニアの人達が購入していくのだろう。
私としては、オーソドックスな方に興味がわく。もしかしたら突然変異で面白い個体が生まれるかも知れないですし・・・。
ところで、このエビが何故容易に繁殖が可能なのかというと卵の性質と孵化の状態にある。
繁殖補方法でいうところの卵の性質でいうと、ビーシュリンプは「大卵型(だいらんがた)」である。この卵の性質は、読んで字のごとく大きな卵で、数は少ないが孵化したらそのまま成個体と同じ形をした稚エビとして直ぐに餌を取る。
これに対して「小卵型(しょうらんがた)」は数が非常に多く小さな卵で稚エビよりも更に小さい「ゾエア幼生」という段階を踏む。これを大きくするのは至難の業と言っても良い。
従って、大卵型のエビは生存率において格段に良い成績が得られるということである。
これら大卵型のエビの繁殖はとても面白い。成熟した雌が脱皮するときに性フェロモンを出すらしく、それに気づいた雄が一斉にその雌を探そうとして水槽内を激しく泳ぎ回る。これを「産卵の舞い」と呼ぶらしい。
成熟した雌は脱皮して直ぐに雄に捕まり交尾を行う。その後直ぐに腹部の下にある複肢に10~25個の卵を付着させる。約20日後には稚エビとして孵化する。
雌の見分け方は、卵黄が頭の根元から背中に掛けてうっすらと確認できるようになったら成熟個体である。
ビーシュリンプであるが、生息地は香港である。白と黒の模様から蜂を連想させることから「ビー」の名前が付いた。しかし、生息地の環境破壊での激減や繁殖個体が長い間出回っていたことで、元祖のビー・シュリンプは、今やどれがどれやら分からなくなってしまっているのが現状とのことである。
ちなみに、この写真の個体はニュービーシュリンプとしてバーゲン品で売っていたものだ。調べてみると「中国ビーシュリンプ」とも言われているらしいのだが・・・。中国で採取されたワイルドものなのか。中国で繁殖された個体なのか。その真意は分かりません。
餌は、今やこのシュリンプブームで専用の物が何種類も売っている。植物性でも動物性でも何でも食べる雑食性であるが、ほうれん草を良く湯がいた物を与えるととても喜んで食べるらしい。しかし、農薬には非常に敏感なので無農薬の物でなければならないとのことである。
最適水温は20℃~25℃だが、15℃になっても死ぬことはないようで比較的低水温には強いようだ。逆に30℃を超すような高温になると弱い面があるようである。水質は弱酸性が適している。
この個体は、購入して僅か1週間後の5月16日に抱卵しているのを確認した。20個以上は抱卵しているであろうか。
6月の上旬には稚エビが孵化し乱舞することであろう。
楽しみである。

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自然保護運動に思うこと

私達が普段から使っている言葉としての「自然」とは何だろうか。それは、「海」であったり「山」であったり「里山」であったりと千差万別である。
しかし、そういった土地が本当に「自然」なのかといえば、個人の考え方にも寄るがそうではない場合がほとんどである。ともすれば、公園やガーデニングを自然と捉える人もいるだろう。
護岸整備された海は既に自然とは言えないし、人工的に植林された山ももはや自然ではない。本来、「里山」も人工的に切り開かれた土地なのでそれもまた自然とは言えない。
そこで「自然を大切にしよう」とか「自然を保護しなければならない」とかいう自然保護運動は正常に機能しているのかという疑問が生じる。
自然保護運動として最も知られているのは「ホタルの復活」や「里山の復活」である。他にも「綺麗な蝶の保護」や「クロメダカの保護」などその対象となるものは様々だ。
それら自然保護運動に反対している訳ではないが、果たしてそれが真の自然保護なのだろうかという私なりの疑問があるのです。
何故「ホタル」なのか。何故「綺麗な蝶」なのか。では、目立たなくてあまり知られていない生き物はどうなるのだろうか。実は、その生き物は生態系にとって非常に重要な位置を占めているとしたらどうなのかということである。
結局、この「自然保護運動」とやらは、実は個人的な昔ながらの景観の懐かしさというか、原風景というものを取り戻したいという欲望から来ているものだとしたらどうだろうか。
個人的な押しつけ以外の何物でもないのではなかろうか。
そもそも「真の自然」というのは、人の手が全く入っていない土地のことであり自然保護とは、それを継続するものでなければならないはずである。わざわざお金と人手を掛けて行うものではないはずだ。
「里山」の復活などということになれば、どれだけの金と人手が必要となるかを考えれば一目瞭然である。
「里山」は日本の原風景として最近になってもてはやされ始めたようだが、それは何故なのか。
その時代に育った人たちが懐かしさを憶え、そんな風景をまた見てみたいという個人的な欲望から来たものとしか考えられない。
「里山」は、確かにその時代には必要不可欠な土地だったかも知れない。火をくべるための薪を取ったり、椎茸栽培に使う土地だったりと色々な面で生活に役に立つ用途が多様に有ったはずだ。
しかし、今の時代にその様な生活をしようと思う人が居るかといえば疑問であるし、その様な生活をするとなれば、かなり大変なことになるはずだ。
燃料は石油に頼り、椎茸だって工場で大量生産される時代である。時代は常に変化しているのだ。
そもそも自然との共生は人間にとっては無理なのであるから、まだ一握りに残っている手付かずの自然をもう壊すのを止め、立ち入らないことでしか「真の自然保護」は無理だといえる。
もう一度「自然保護運動」とやらを見直してみる必要がありそうだ。

■参考文献:祥伝社新書:「自然との共生」というウソ 著者:高橋敬一 発行所:祥伝社

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インフルエンザ警報フェーズとは

新型インフルエンザ(ブタ由来インフルエンザA/H1N1)が世界中で感染を広げつつある。
5月4日現在の感染者数は世界で915人。日々増加している。
今回、このブタインフルエンザの話題で私なりに色々と分からないことが出てきたのでまとめてみた。
以下の内容の多くは「国立感染症研究所感染情報センター(IDSC)」のホームページから調べたものである。

世界保健機関(WHO)による現在のパンデミックインフルエンザ警報フェーズは5を設定しているが、「パンデミック(Pandemic)」の意味の内容は如何に・・・。
地理的に広い範囲の世界的流行および、非常に多くの数の感染者や患者を発生する流行を意味するもので、インフルエンザ・パンデミックは、「新型インフルエンザウイルスがヒトの世界で広範かつ急速に、ヒトからヒトへと感染して広がり、世界的に大流行している状態」となっている。
実際には、フェーズ6をもって、パンデミックということになる。またこのときに分離されるウイルスを、「Pandemic strain」と呼ぶ。また最近は、「パンデミック」と言う言葉が、「インフルエンザ・パンデミック」と同じ意味に使用されることもある。

WHOが世界にパンデミックの脅威の深刻さおよび事前に対策計画を準備する活動を実施する必要について知らせるための制度として、パンデミック警戒レベルとして6つのフェーズを用いている。このパンデミックインフルエンザ警報フェーズの一覧も掲載されていたので見てみると下記の内容となっている。
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このフェーズというものは、世界的な視点でのものであり、個別の国に対してのものではない。ただ、各国がどの様な対策を取るべきかの包括的公衆衛生学的目標としては各フェーズ毎に書かれている。
なお、フェーズの指定はWHOの事務局長が行うので、現在の事務局長であるマーガレット・チャン氏が度々テレビに良く出てくる。

では、日本としてのパンデミックプランはどの様になっているのだろうか。先ずは歴史から見てみる。
■1997年5月 :国としての新型インフルエンザ対策検討会が設置さる。
■1997年10月:具体的な報告書を発表
■2003年10月:厚生労働省新型インフルエンザ対策検討小委員会が設置
■2004年8月 :1997年の報告書を改訂する形で、新型インフルエンザ対策報告書をまとめる。このときには、米国疾病予防対策センター(CDC)が開発したFluAidを使用して、全人口の25%が罹患すると想定した場合の医療機関を受診する患者数、入院数、死亡者数を推計し、その医療需要に対応できる医療供給体制の検討を行った。また、抗インフルエンザウイルス薬について、それらの特徴や国内流通状況を検討し、患者数の推計値を元に、備蓄目標を官民併せて2500万人分が必要としている。
■2005年10月:厚生労働省新型インフルエンザ対策推進本部を設置し、同日鳥インフルエンザ等に関する関係省庁対策会議を開催
■2005年11月:第二回の会合を開くとともに、新型インフルエンザ対策行動計画を公表。本計画では、サーベイランス、疫学調査、診断・治療、院内感染対策、患者移送、検疫、そして検査室診断のガイドラインのドラフトが添付され、包括的な国としての対応体制も明確に記述され、厚生労働省新型インフルエンザ対策推進本部の下に、新型インフルエンザ専門家会議を設置し、今後も議論を進めていくことが決定
■2006年9月 :これまでの計画の評価のため、省庁間演習が行われた。

現在は、これらの結果をもとに、これまでの計画を見直すとともに、パンデミックフェーズ6に向けての検討が行われている。
現段階では、可能な限り早期に検知して、直ちにワクチンの開発に着手し、あらゆる手段を講じてそれが使用できる様になるまでの間の感染拡大を最小限にとどめる以外に方法はないとされている。
「新型インフルエンザ対策行動計画」が策定されているものの、その内容には我々の対応がどうなるのかについての詳細については規定されていない。
医療機関へ搬送されて以降は、また医療機関なりの行動計画に委ねられているような感じの文体になっている。

ただ、包括的公衆衛生的目標は下記の内容で書かれている。

■フェーズ1
ヒトに感染する可能性がある亜型インフルエンザは存在していないが、将来の国内におけるインフルエンザパンデミックに対する対策を強化する。
■フェーズ2
動物においてヒトに感染する可能性が高い亜型インフルエンザが存在するため、ヒトへの感染伝播のリスクを減少させる対策を講じる。また、そのような感染伝播が発生した際には、迅速に検知し、報告する体制を整備する。
■フェーズ3
ヒトに対する感染が発生しているため、新しい亜型のウイルスの迅速な同定と、追加症例の早期検知、報告、対応を確実に実施する。
■フェーズ4
ワクチン開発を含めた、準備した事前対策を導入する時間を稼ぐため、新型ウイルスを限られた発生地域内に封じ込めを行う。あるいは、拡散を遅らせる。
■フェーズ5
可能であるならパンデミックを回避し、パンデミック対応策を実施する時間を稼ぐため、新型ウイルスの封じ込めを行う。あるいは、拡散を遅らせるための努力を最大限行う。
■フェーズ6
社会機能を維持させるため、パンデミックの影響(被害)を最小限に抑える。小康状態の間に、次の大流行(第2波)に向けて、これまでの対策の評価、見直し等を行う。

感染症の流行は、国民の生命は基より、経済活動や政治にも及ぶ事項であるため具体的にどう対応していかなければならないのかは、かなり難しそうである。専門家といえども未知の世界だ。
流行の度合いや毒性の高さは未だはっきりしていない。
しかし、相手は今まで人間を散々苦しめてきたウイルスである。
とてつもない世代交代の早さでどの様に変質していくのかは全くの未知である。
ウイルスとの戦いは永遠に続く。

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旬の魚 シリヤケイカ

シリヤケイカ

■綱名:頭足綱
■目名:コウイカ目
■科名:コウイカ科
■採取日:2009年4月29日
■採取場所:内房

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桜の花もすっかり散り、水田で田植えが始まる頃、このコウイカが岸壁に大挙してやって来る。先日、このイカを内房で釣った。
今までの印象では手のひらサイズが一般的であろうと思っていたが、このとき釣れたのは600gと、かなり大きい個体だった。
関東地方では千葉県の飯岡漁港がメジャーポイントとなっているが、東京湾奥の岸壁でも釣れている。
群れで接岸してくると面白いくらいに釣れることもあり、陸っぱりでも数十パイ釣れることもある(私はそんな経験有りませんが・・・)。
場所により隔たりはあるが、4月から7月にかけて産卵する。関東地方での最盛期は5月頃で、底曳網などで多量に漁獲される。ただ、豊漁と不漁が年によりかなりはっきりしているようだ。
最大で体重0.8kgになる。
日本での生息域は東北地方南部から九州まで。
語源であるが、腹面の後端にある尾腺から出る分泌液のため赤褐色に汚れた状態になるため「シリヤケ」の名が付いたようである。
肉質はコウイカ類よりやや劣ると言われるが、刺身は甘みがありコウイカ同様美味だ。天ぷらネタとしても十分行ける。「甲付するめ」の材料となっているのはこのシリヤケイカだそうだ。
コウイカとシリヤケイカの見分け方は、外観でもはっきり分かる。コウイカは茶色っぽく縞々模様で、シリヤケイカは灰色っぽく細かい白点が散りばめられた状態になっている。コウイカ科の特徴である貝殻は、コウイカには後部先端に針があるが、シリヤケイカには無い。
春の訪れを告げる魚として有名なのはメバルだが、イカとなると関東の場合シリヤケイカではないだろうか。期間限定の釣りものとして、季節性がかなりはっきりしているといえる。
岸壁が真っ黒になるくらい陸っぱりで爆釣したいものであるが・・・・。
未だ経験無し・・・。

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ヒメマルカツオブシムシ

■目名:甲虫目
■科名:カツオブシムシ科マルカツオブシムシ亜科
■撮影日:2009年4月19日

網戸に小さな黒い点。ゴミでも付いているのかと見てみると小さな虫だった。わずか2.5mmほどの小さな虫である。
衣類や食品、ペットフード、昆虫の標本などを食い荒らすことで知られるカツオブシムシだ。
調べてみるとカツオブシムシにも色々と種類が有る。これはヒメマルカツオブシムシという種だ。
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ネットで検索すると、やはり害虫防除関連のサイトがヒットする。
分布は世界各地で日本全国に分布している。食害を起こす幼虫で過ごす時期が非常に長期におよび、なんと300日から600日というから困ったものである。
成虫の寿命は約1ヶ月。4月下旬~5月頃に羽化し、晴れた温暖な日には野外を活発に飛び回り、花に集まって蜜を吸うようだ。その後、再び屋内へ侵入し衣類などに卵を産み付ける。
見事に人間の生活圏を利用して繁栄できた虫といえる。しばらくの間着ることの無かった衣類に小さな穴を開けてしまう困った存在。
しかし、繊維などを食っても栄養があるのだろうかと不思議になる。ナイロン繊維まで食害するというからこれまたビックリだ。
人間の汗や食品のカスなどの微量な有機物を餌として生きていける虫たちの根性というか適応力に、ただただ感心するばかりである・・・。

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我が家のウナギ

かれこれ3週間くらい前のこと。熱帯魚のペットショップを覗いてみた。
熱帯魚から手を引いて数年になる。今の熱帯魚事情がどうなっているのかと立ち寄っただけだったのだが・・・。
店に入るとバーゲン品がズラッと並んでいる。さほど代わり映えしていないようだ・・・。いやいや待てよ。これは何だ。細長くて透き通った魚だな・・・。それは、まさにウナギだったのです。
まだまだ子供のシラスウナギだ。全長は6cmにも満たない。値段は250円。ペットとして売っちゃって良いものなのか、少し怪しさもあったが、弟がウナギを飼っていたのを羨ましく思っていた私としては、このチャンスを逃してはならないと思ったのである。もう他の熱帯魚はどうでも良くなり気もそぞろである。
しかし、このシラスウナギは何を食べるのか。最適水温は如何ほどなのか。予備知識がなかったのでちょっと不安に陥ったが、意を決して購入してしまった。
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あまりに小さいので殺してしまっては可哀相である。資源的にも問題になりつつあるウナギを買ったからには、ちょっと大袈裟ではあるが責任重大である。大切に育てなければ・・・。そう自分に言い聞かせて、いざ飼育開始である。
幸いにも我が家には未使用の水槽が結構有った。エアーポンプも濾過装置もヒーターだって揃っている。あとは水を作れば何とかなりそうだ。
早速、帰宅後に45cm水槽に水を入れハイポを投入。エアーポンプでブクブクさせる。普通、水作りは数日を要するが、衝動買いしてしまったので、今日中にウナギを水槽に移さなければならない。最初の関門である。
水温の急激な変化でウナギがビックリしないように、まずウナギの入ったビニール袋を水槽の水に浮かべる。1時間後、ゆっくりとウナギを水槽に放つ。元気良く泳ぐ。ずっと泳ぎっぱなしで、よくも疲れないものだと思うくらいにひたすら泳いでいた。
さあ、これからが問題の餌である。一体何を食べてくれるのか。最初はメダカ用の餌をばら蒔いてみたが見向きもされない。お次はゆで卵の黄身を崩したものを試してみたがこれも駄目。魚の切り身を包丁でたたいて細かくしたものも駄目。さあ困った・・・。色々ネットで検索してみると養殖ウナギ専用の飼料が売られていたが、そこまでしたくはない。
調べている内に色々な情報を得ることができた。日本で捕れたであろうシラスウナギなのでヒーターは入れずにいたのだが、食い気には水温がかなり影響するらしい。養殖場では30℃まで上げているところもあるとか・・・。ヒーターを入れ22℃程度に設定した。また、指向性に富むのはイトミミズとのことだった。
1週間後、ペットショップで早速イトミミズを購入。つまり、1週間以上食事をしていないことになる。これで食べてくれないとなると本当に困り果てるところである・・・。
帰宅後イトミミズを水槽に放ってみた。シラスウナギはどこかに隠れてしまったのか、なかなか出てこない。食べてくれることを祈るばかりである。
そして次の日。お腹を赤く染めたシラスウナギが泳ぎ回っていた。取り敢えず放っておいたイトミミズを食べてくれたらしい。ほっと一安心である。
その後はかなりの食欲で順調に食べ続け、動きもウナギらしくなってきた。イトミミズだけではまずいと思い、乾燥赤虫も与えてみるとこれもバクバク食う。浮いているものもまで食うくらいになった。
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透き通っていた体も次第に色が付き始めている。全長も1cmは大きくなった。遠くマリアナ諸島から黒潮に乗り、壮大な旅をしてきたこのウナギ。成熟に5年から10年を要すると言われる。
まだまだ謎の多い不思議な魚だ。これから長い付き合いになりそうである。

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コブハクチョウの番(つがい)

コブハクチョウ
■目名:カモ目
■科名:カモ科
■撮影場所:千葉県白井市亀成川
■撮影日:2009年4月19日

今日はとても不思議というかビックリする光景に出会った。
千葉県船橋市から茨城県竜ヶ崎市に向かう木下(きおろし)街道という県道59号線を車で走っていた。
利根川に注ぐ手賀沼に通じる亀成川(千葉県白井市)という川がある。モエビやタニシなど取れないものかと訪れた。
そこで出会ったのが、大きくて真っ白な鳥。なんとハクチョウだったのです。地元の見学者たちも興味津々で見ている。
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ハクチョウといえば北海道や青森など北のイメージがこびり付いていたので、私としてはビックリ仰天である。それも、番(つがい)でせっせと巣をこしらえているではありませんか・・・。
北海道などで有名なのはオオハクチョウやコハクチョウです。どうしてもそのイメージが強すぎて最初は天変地異でも起きるのでは、などと思ったほどである。
デジカメで撮影しておいたので、帰宅後よく見てみた。くちばしの付け根に黒いコブがある。オオハクチョウはその逆でくちばしの先が黒くなっている。
巣を作っていたのはヨーロッパや中央アジアを中心に生息するコブハクチョウだった。何故そんなハクチョウがここに居るのか・・・。
実は昔、飼い鳥として日本に持ち込まれ、それが野生化して日本国内でも繁殖するようになったとのこと。しかし、実際ここ千葉県で繁殖をしているのだろうか。
色々と調べてみると手賀沼には複数の番が居て実際に繁殖しているという。このハクチョウは、壮大な渡りをしなくてもその場で繁殖できる種だったのです。
環境適応力旺盛なハクチョウということだったのですね・・・。
とにかく、天変地異でも何でもなかったということです・・・。

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ミスジハエトリ

ミスジハエトリ
■門名:節足動物門
■綱名:クモ綱
■目名:クモ目
■科名:ハエトリグモ科
■撮影日:2009年3月4日

玄関先で何やら小さくてチョロチョロと動くものが・・・。「う~む、これは紛れもなくハエトリグモだな?!どれどれ?」。
去年の秋頃に家の中で見つけた「アダンソンハエトリ」とは違う模様だ。可愛らしいので捕獲。手で掴むわけにに行かないので小さいアクリルの容器で上から覆う。奴はビックリしてピョンと飛びはねケースの壁に張り付く。後は蓋をして一丁上がり。
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頭や腹に黒っぽいラインが入り、かなり小型だ。捕獲したからには早速同定作業である。図鑑が無いので例のごとくネットで検索だ。
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今回同定に役立ってくれたのは「虫Navi」というサイトだ。このサイトの充実ぶりにはビックリである。誰が管理しているのか非常に興味が沸いた。この充実ぶりと写真の美しさは、ただ者ではないであろう。プロに違いない。と思い、管理者のプロフィールを拝見させてもらった。
なんと、虫の専門家ではないというではありませんか。ソフトウェア会社で勤務されているようで、流石サイトのセンスは抜群だ。
掲載されている写真も各種1枚とは限らず、何枚も掲載されており、素人が同定するのにはもってこいのサイトである。感心するばかりである・・・。
さて、このハエトリですが「ミスジハエトリ」という種の♂でありました。♀の写真も掲載されていましたが、全く違った種に見えるくらい全然違うのです。
→ 虫Naviのミスジハエトリはこちら
一体全体このサイト管理者はどうやって同定にこぎ着けたのであろうか。多分かなり多くの図鑑を駆使しているのでしょう。
この「ミスジハエトリ」ですが、北海道を除く全国に生息しているそうだ。それにしても、ハエトリにも色々な種が居るんですね。
昆虫の多様性には、ただただ感心するというか、何故こんなに種類が多いのか・・・。とても不思議というほかありません。
人間は人種的には色々と存在するものの、結局は1種です。考えたら多様性というものが全くないということですよね。
多様性がこれほど充実している昆虫は、地球上での「真の覇者」かも知れませんね・・・。
今回は衝撃的なサイト「虫Navi」を知ってデジタル一眼レフカメラが欲しくなってしまいました・・・。

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ハナニラ

■綱:単子葉植物綱
■目:ユリ目
■科:ユリ科
■ハナニラ属
■撮影日:2009年3月15日
■場所:千葉県船橋市小室調整池周辺

前日の土曜日は大荒れの天候だった。打って変わって日曜日の今日は快晴である。気温も急上昇し14℃とポカポカ陽気である。いよいよ生物の活動が始まる時期となった。
寒い冬がやっと終わりを告げようとしている。桜前線も北上してきており、今月末には関東地方も開花宣言があるだろう。こんな日は外に出て太陽の暖かさを感じたくなる。
近郊の公園に出かけることにした。田んぼの畦道には予想通り「オオイヌノフグリ」「ホトケノザ」の花が元気よく咲いている。春をいち早く察知する植物だ。これらの花は以前にもブログに書いたことがある。
そんな中、可憐は花がポツポツと咲いていた。まず探し当てたのは薄紫色のもの。
Blog_20090315_hananira_violet

ちょっと進むと白い花を見つけた。
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葉は細長く、表面がやや白っぽくなっておりツヤ消し状である。ニラのような葉だ。花の直径は約4cm。取り敢えずデジカメに納めた。
帰宅し早速ネットで検索する。検索は「春の花」である。色々ネットで検索するときには検索の仕方によって時間短縮が出来る。花の写真をブログやホームページに掲載している人はかなり居る。その中での掲載方法として季節毎に整理している人が殆どである。「花」と検索しても目的のものを探し当てるのはかなり困難になってしまうはずだ。だから「春の花」である。
さて、この植物の正体は「ハナニラ」だった。メキシコやアルゼンチンなどの南アメリカを原産とする帰化植物である。
ハナニラとはよく言ったもので、私が感じた「ニラのような葉」は皆が感じたことらしい。実は、葉の臭いもニラのような臭いを発するらしい。食べられるかどうかであるが、どこを検索してもあまり良い答えは書かれていなかった。しかし、花に関しては甘い芳香があった。
元々は園芸種として輸入され、現在でも園芸店では球根が売られており、かなりの人気種らしい。耐寒性に富み、数年植えっぱなしでも植え替えは必要ないという。繁殖したければその球根を分割すればよい。
花の色は写真でもお分かりの通り、白と薄紫が基本であるが園芸品種ではピンクやブルー、イエローなど色々と種類が豊富にあるようだ。
花期は3月から4月である。草丈が低いので花壇に植えると見栄えがするだろうことが想像される。
それにしても日本には帰化植物が多いと感じる。調べる度に「帰化植物」の単語が出てくるからだ。耐寒性があり繁殖力も旺盛となれば帰化するのは必然だったのだろう。
園芸品種が帰化する形態の典型的な植物だったようだ。

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ゼニゴケ

ゼニゴケ

■門:コケ植物門 
■綱:苔(たい)類
■科:ゼニゴケ科
■属:ゼニゴケ属

「何だこれは?小さな傘状の植物は?」と思い何気なくマクロモードで撮影したこの物体。
実はこれ。人家周辺半日陰の土の上に最も普通に見られるゼニゴケのある器官です。
Blog_20090314_zenigoke
ゼニゴケは、日本においては北海道から九州まで全国に分布しており、ほぼ世界中にも分布を広げています。小さく緑色でグニャグニャした無数の平べったい葉が地に這うように広がった様は誰しも見たことがあると思います。茎と葉の区別が曖昧な、いわゆる葉状体が広がった姿です。
少々グロテスクな姿は、いささか人間には嫌われる存在でもあるようです。地に張り付いてなかなか除去も難しいようで・・・。
この写真は、そんないつも見慣れているゼニゴケとは大違い。傘の様なこれは何だろう?最初はこの物体が果たしてコケなのか何なのかさえ分からなかったのが正直なところでした・・・。
この物体の下には、写真でもお分かりの通り普段見慣れている枯れ果てた葉(葉状体)が有ったのでゼニゴケと予想はしましたが・・・。
実は、このゼニゴケは胞子で増えるタイプではなく精子と卵子が受精して増えるのです。ということは「雌雄異株」なのです。
精子や卵子をつくる器官を「器托」といいますが、春になると雌株の葉状体には「雌器托(しきたく)」を、雄株の葉状体には「雄器托(ゆうきたく)」を付けます。この写真は、散々調べてみた結果、まだ若い「雄器托」だったようです。
Blog_20090314_zenigoke_up
この表面からやがて生まれる精子が雨水に流されて移動し「雌器托」の裏側にある卵子に到達。受精が成立します。この一帯は雄株だった訳です。
葉状体の上には杯(盃)状の「無性芽器」ができ、その中から「無性芽」が形成され、無性的にも繁殖が可能です。繁殖方法を思う存分使った生き方をしているようです。
春といえどもまだまだ寒い時期です。そんな中でも、繁殖のためにこのコケは準備万端といったところでしょうか。
このゼニゴケに限らず、色々なコケについて真剣に調べようと思い、東海大学出版会発行の「フィールド図鑑コケ」を最近購入して準備万端。だったはずなのですが、この様な傘状のコケの写真が見当たらないのでした。これが果たしてコケなのか何なのかさえ分からなくなり混乱しました。
ヒントになったのは、この「雄器托」の下に枯れ果てたゼニゴケが有ったからです。このゼニゴケを元にネットで色々と調べてみると有ったのです。この様な若い「雄器托」の写真が・・・。フィールド図鑑にあったその「雄器托」の写真は、かなり成熟したものだったのが判明したのでした。
結局は普通に見られる様な、たかがゼニゴケだったのですが、コケの種類を同定するのがこんなに困難を極めるとは思ってもおりませんでした。ゼニコケといえども「葉状体」あり「雌器托」「雄器托」あり「無性芽器」ありと色々な器官がバラエティーに富んでいたことで悩まされる材料が多かったということしょうか。結局は単品だけ見てもなかなか分からないということでした。
観察力というか生物の生態を知るということは、こういったところから鍛えられるのでしょうね。「それを知ったからといって何の役に立つのか」と聞かれるような気がしますが・・・。
ミクロを知ればマクロが見えてくるはずです。それは大きな意味では生態系であり、はたまた地球へと繋がるものなのです!
ちょっと大げさかも知れませんが私はそう思います。

【記事参考文献】「フィールド図鑑コケ」発行所:東海大学出版会 解説・写真:井上 浩

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文章に残す意味

文章を書くのはあまり好きではなかった。特に小学校の授業の中での作文については苦痛に感じていたものである。
先生が「○○について何でも良いから書きなさい」というが、いきなり○○について書けと言われても良い文章なんか書ける訳がないのである。仕方がないので、その課題の場面を思い出しながら淡々と自分が行動した場面を時系列的に文字にして書き連ねるしかなくなってしまう。だから、ただ単なる日記風の文章になってしまうのだ。自分でもそんな作文は書きたくないのに・・・・。
その課題についての鮮明な実体験が無ければ大人でも書けないはずである。文章を書くに当たっては、やはり個人としての鮮明な実体験と感動や衝撃、興奮がなければ良いものは書けない。
中学校の時にとても面白い文章を書いた同級生がクラスで発表した。決して綺麗な文章ではないが、それは一連の物語として他の生徒でもその場面か頭の中で映像のごとく想像できるくらいの素晴らしい文章だった。
その内容は簡単に書くとこうである。
友達二人と自転車で1日掛けた長距離旅行の話である。最初は淡々と自転車を漕ぐ。その途中に「うんこ」がしたくなったらしいのだ・・・・。その行程は、公衆便所も無い山道である・・・・。長い時間我慢するがどうしようもなくなる・・・・。仕方が無く「野ぐそ」をするも紙が無い・・・・。
教室中は笑いの渦である。
この文章はかなり長いものであったが、はじめから最後までクラス中の生徒達はその作文を食い入るように聞いていたものである。決して勉強の得意な生徒ではなかったが、自分が心から困り果て大変だった出来事を見事に表現できていた。これこそ素晴らしい文章である。
文章の定石としては「起承転結」が一般的な構成要素である。この定石を利用すれば、どんな人でもかなりまともな文章になるはずである。
の内容を分析するとこうである。

【「起承転結」の構成要素】
■起 : 自分が書きたい事項に対して現状がどの様な状態かを紹介する部分
■承 : 「起」での現状に対して具体例を含めて説明的に淡々と進める部分    
■転 : 文章の盛り上がりを最大限に転回する部分であり、自分の感じていることや訴えたいことについてインパクトのある文章にする。
■結 : 「転」に対して自分としての結論を述べる部分

この構成を旨く利用することにより無難な文章が書けるずである。
見てお分かりの通り、この中で軸となるのは「起承転結」の「転」である。自分が日々の生活の中で感動したこと、興味を持ったこと、興奮した場面などが「転」の部分になる。
従って読む人にもよるが「転」の部分に何を持ってくるかによって文章のインパクトはかなり違ったものになるはずだ。興味や感動する対象は人それぞれ違うものだからである。
それに伴い、人に見せる文章と自己満足の文章に分かれるだろう。私がこのブログに書いている文章は殆どが自己満足の文章である。人によっては、大勢の人に見られることを悟りながら文章を書かなければならないこともあるかも知れない。
特にネットに掲載する文章は、それらを知った上で慎重に選り分けて公開しないとかなり危険なものにもなり得る。日記風に書いたと思っても、それは裏を返せば自分のプライベートを曝け出すことに繋がる場合がある。それが元で、匿名で心無い人達に攻撃されるようなことにだってなりかねないから困ったものである。
作文が嫌いだった私だが、最近は文章を書くことに対して苦痛は全く無い。自分が体験した感動や衝撃を文章に残しておきたいと思っているくらいだ。だから、それらを体験したら直ぐに書くようにしている。時間の経過と共にそれらの体験は少なからず薄れていくからだ。
その典型はホームページに掲載している釣行日記である。その場面と心の躍動を文章に残したいと思っている。
かなり前の釣行日記を読み返す毎に、その場面と心の躍動は蘇ってくるものだ。
文章は誰にでも書けるし、その過去を振り返ることにより、現在に繋がるヒントさえ与えてくれるはずだ。
文章は自分の考えを整理する場でもあり、人々に訴える力も持っている。言葉とは違う素晴らしい伝達手段である。ある意味自分を良い方向に導く「武器」となる場合もある。
文章を書き残すことで色々な面で活かされるはずだ。

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鉛筆の威力

私の記憶が正しければ、今や筆記用具としての王道を行くシャープペンシルなるものが発売されたのは小学生低学年の時である。カチカチ押すと細い芯が筆先から出てくるのにはかなり感動したものである。
それまではもっぱら筆記用具といえば鉛筆だった。使っている内に芯が減り続け、書いている文字にだんだん違和感を覚えたものである。
教室には共用で使える電動の鉛筆削りが置かれていた。その削りカスが満タンになったら日直が捨てていた。
その昔「最近は鉛筆をカッターで削れない子供が増えた」というような社会的にはあまり良くない風評として騒がれたことがあったが、そのようなことを今時語る人は居ないようだ。
私も実際にカッターを使って鉛筆の削り方を両親に教わったことがある。御陰で上手になった。勿論今でもちゃんと削ることが出来る。だからどうした?と言われればそれまでであるが、自分の手を使って削ることで器用になったこと自体に意味があると思っている。
たかが鉛筆といえども、絵を描くのには最高の画材だと思っている。線の細さの強弱、濃淡の表現などはこれ一本で自由自在である。逆に言えば、これさえ出来れば立派な絵を描くことが出来るのだ。
シャープペンシルだとそうはいかない。色々な太さや濃さの芯が売っているのはその証拠である。
絵事態に吹き込む独特な柔らかさの表現は鉛筆の使い方から生まれる。
その鉛筆の威力が世界的に人々の感動を呼び起こした。
第81回アカデミー賞の短編アニメ映画賞にノミネートされていた日本のアニメ映画「つみきのいえ」(加藤久仁生監督)が受賞した。それも無声アニメである。CGが主流を占める中、鉛筆で画かれたアニメで、それも無声というところに意味があるように感じる。
鉛筆によって、人の動きは勿論のこと、心の内までもを表現できるということだ。これは凄いことだと思う。
ニュース等で、1分少々ではあるが、テレビで流されているのを見たことがある。そんな短い時間の中でも何とも言えない暖かさを感じたのは私だけではないはずだ。是非、通しで見てみたいものである。
絵を画くのが好きな私も、鉛筆は幼少時代から使っていたし、学生のときにも絵画の授業で使っていた。
絵の基本は、今でもやはり鉛筆だと思う。
物は全て廃れるものである。しかし、基本中の基本は廃れることはない。
もう一度、過去に帰って子供の頃に使っていた色々な物について思い返し使ってみるのも意外と楽しいかも知れないし、新たな発見が出来るかも知れない。
鉛筆は今でも凄いのだ!

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電子メールは手紙である

現代社会は、ほんの十数年前に比べ、通信手段の急激な普及により作業効率が格段にアップしました。
今まで時間を掛けて交通機関を使って顧客との打ち合わせや成果品の納品等お互いに顔を合わせながら会話をしたり直に手渡しで行ってきた作業がいとも簡単に電子メールで済むようになりました。
私の仕事柄のことですが、例えば設計図などの図面の納品です。
一昔前まではトレーシングペーパーに鉛筆で手書きによって作成し、出来上がった物は大切にケースに入れ梱包して客先まで届けていました。届けた先で図面を広げ、一枚一枚めくりながら説明をして始めて納品に至りました。
ところが、今では全てパソコン上でCAD(キャド:Computer Aided Design)ソフトを使って作図し電子データとして保存します。
電子データなので電子メールで送信することができます。送信したデータは宛先のパソコンにCADソフトがインストールされていれば誰でも画面で見ることができます。お互いに同じ図面を画面で見ながら電話で質疑応答をすれば、極端な話、納品作業はこれで済んでしまうのです。
計算速度も格段に向上しました。
電卓を叩いた数値を自分で書いた表に書き写し、集計の検算を行ってやっと終わる作業が、今では表計算ソフトによって複雑な計算やグラフまでいとも簡単にあっという間に出来上がります。画面上のセルの中に組み込んだ計算式に間違いがないかどうか確認すれば検算終了です。
これもまた電子データなので電子メールに添付して送信することができます。綺麗にまとめられた複雑な表計算は、クリックするだけで誰にでも送ることができるのです。
このように電子メールの普及は、作業効率を格段に向上させましたが、一方では、人の動きや心の触れ合いを極限まで制限してしまうことに陥っているといえます。極端に言えば、仕事の全てが机上のパソコンで済んでしまうことになるのです。
そんな中、電子メールに書き込む文章の大切さについて考えることがあります。
その文章形式は人それぞれです。話し言葉のように書く人。何も書かずにデータだけ添付してくる人。文章は書いてあるが、一行程度で済ます人。様々です。
私の場合は、まず「○○株式会社 ○○様」というように宛先から始まり、「お世話になっております。」と続く。その後に、ちょっと手間ではありますが、添付したデータについての説明を書き加えます。そして最後に「以上、よろしくお願いいたします。」とか「以上、御査収下さい。」で終わるようにしています。
なお、文章の後ろには私の会社名と名前、電話番号、FAX番号を書き込んだ「署名」を必ず添付するようにしています。言うなれば簡素な手紙のような形式です。メール=手紙ですから、このくらいは書いておきたいものです。
しかし、実際にこのような形式で受け取るメールは非常に少ないような気がします。
まず、誰宛に送ってきたのか宛先が書かれていないことが殆どです。これは「どうせ私から送ったメールだということは相手も分るだろう」という意思があるからだと思いますが、これが有るのと無いのとでは第一印象が違ってきますし、相手に対する心遣いがされているか否かが表れます。
あとは、私に対して作業をお願いして送ってきたにもかかわらず、それに対して私が資料を添付して送った返信メールに対しての返答が一切無い場合が見受けられます。一行でも良いから「確かに受け取りました。助かりました。」という返信の心遣いが欲しいものです。
メールソフトのツールで「開封メッセージを要求する」という設定にすれば良いのですが相手に強要しているようで、私はそういうのが嫌いなのです。お礼の言葉を返信しようと思っても、それを書く気が削がれてしまう場合があるからです。
最悪なのは、何も書かずに他から来たメールをそのまま転送してくるものです。文章も全く書かれていません。
「○○さんからメールが来ていましたので転送します。」とか一言書いてくれるだけで良いのですが・・・・。あうんの呼吸でと思い転送したのでしょうが、これでは心遣いというものが全く感じられませんし、場合によっては不快感さえ感じてしまうときがあります。
たかが電子メールと言えども、基本はやはり手紙なのです。私が電子メールのマナーとして始めに教わったり勉強したことが今やメチャクチャになっています。
相手に対する心遣いと感謝の気持ちを短い文章の中で少しでも文面に表現することはこの時代になって益々大切になると思います。
逆に言うと、短い文章でも相手に対して好印象を与えることだってできるはずです。
「電子メールは手紙である」というのが私の基本です!
人に対しての心遣いや感謝の気持ちはいつの時代も変わりなく有ってほしいものです。
通信手段が発達しても忘れてはならないものではないでしょうか・・・。

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