ハイブリッドカーの落とし穴
私はついこの前まで、ディーゼル車に乗っていた。既に過去形となってしまったが、今はガソリン車に乗っている。
自ら気に入らなくなったり、調子が悪くなったから買い換えたわけではない。
県の規制である「ディーゼル自動車の運行規制」によるものだ。元をたどれば「自動車NOx・PM法」である。
規制が適用される自動車でも、知事が指定する粒子状物質減少装置を装着すれば、県内を走行できるとなっているが、それなりの費用が掛かるし、燃費や馬力も落ちるだろう。 更には、粒子状物質減少装置を装着したとしても自動車NOx・PM法対策地域内に登録している自動車は、同法による車種規制の適用により、一定期間猶予の後、車検が通らなくなるのだ。
それを車検に出したときに「次の車検からはもう通らなくなります」とディラーから言い渡されたのである。
頑丈で長く乗ることの出来る車を買ったにもかかわらずこの様な仕打ちには納得が行かないが、法には勝てないのである。
それにも増して、最近の地球温暖化防止、二酸化炭素排出量削減を前面に打ち出したハイブリッドカーの大ヒットである。減税の対象ともなり補助金まで出してくれたものだから生産も追い付かないほど売れまくっているようだ。
二酸化炭素の排出を極力抑えられるから「エコ」です。ということをメーカー側は前面に打ち出しているが、これって本当に「エコ」と言えるのだろうか。ハイブリッドカーに乗り換えればそれで「エコ」と言えるのだろうか。私としてはとても疑問です。
買い換えればその車を作るために膨大なエネルギーが使われているはずで、二酸化炭素の排出量だってかなりのものだと思うのだが・・・。頑丈な車を長い期間乗り続けることこそ「エコ」だと思うのだが・・・。
ハイブリッドカーは、(電池+モーター)+エンジンの異種駆動混合で走る車だ。自動車メーカーとしては、電池とモーターの開発が最重要課題となっている。
電池は現在、ニッケル水素電池を使っているが、近々、携帯電話の電池としても使われているリチウムイオン電池に変わっていくようである。その資源を巡って世界中で争奪戦が始まっているとか・・・。
一方、モーターには効率の良い永久磁石が使われている。これを作るのにだって色々な素材を炉の中に入れて溶解し、合金を作って粉砕してから整形する工程がある。かなりの二酸化炭素を排出しているに違いないのだ。
私は、この電池とモーターの生産からリサイクルまでが非常に気になっている。「エコ」という言葉に翻弄されている人々にとっては安くなればなるほど良いかもしれないが、私としてはそこまで考えて「エコ」を判断したいのだ。自動車メーカーに聞いた話では、電池のリサイクルは電池メーカーに任せているということであるが、そんな無責任で良いのだろうかと思う。作るだけ作って売るだけ売ってリサイクルの仕方も分かっていない。大量に作って大量に消費し、大量の廃棄物に埋もれてしまっては元も子もないではなか。
環境に優しいリサイクルとか、資源を守るリサイクルとかいってペットボトルや空き缶を一生懸命分別している我々の知らないところで、ハイブリッドカーの電池のリサイクルは、きっちり確立されているのだろうか。実は、全くと言っていいほど確立などされていないのが現状なのだそうだ。
この様な現状がある限り、私としてはまだまだエンジン車で燃費を最高まで引き出せる運転を心掛けて乗るつもりだ。実はこれが一番難しい。
足先の力加減が非常に難しい。ゆっくり発進し、ゆっくり加速し、一定の速度を長い時間保つ。この運転が出来れば、かなり燃費が抑えられることは今まで経験済みである。幸運にも、私の車の運転スタイルというか行程がこの方式を使うことが出来る。
車が空いている時間帯しか乗るつもりはないし、高速道路を使うからだ。更に今の車にはクルーズコントロール機能が搭載されている。
実はこの運転スタイルは、最もハイブリッドカーとしては効率がよろしくないようである。適度に加速し、適度に止まることで充電が成されるからだ。
ハイブリッドカーの効率を十分に発揮できない状態で買うつもりは無い。
自分の感覚で手足のように使いこなし、自分の筋肉の一部のように操ることが出来るのはまだまだエンジン車であろう。
生産からリサイクルまで、きっちりと落とし前を付けてくれるまで、ハイブリッドカーには絶対に乗らない。
私はまだまだ燃焼機関のみで走るエンジン車に乗るつもりだ。
※下記参考文献は、私の意見と同様なことが書かれているので是非読んでもらいたい一冊です。
【参考文献】 「ハイブリッドカーは本当にエコなのか?」 著者:両角岳彦 発行所:宝島社新書
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