ヒメマルカツオブシムシ

■目名:甲虫目
■科名:カツオブシムシ科マルカツオブシムシ亜科
■撮影日:2009年4月19日

網戸に小さな黒い点。ゴミでも付いているのかと見てみると小さな虫だった。わずか2.5mmほどの小さな虫である。
衣類や食品、ペットフード、昆虫の標本などを食い荒らすことで知られるカツオブシムシだ。
調べてみるとカツオブシムシにも色々と種類が有る。これはヒメマルカツオブシムシという種だ。
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ネットで検索すると、やはり害虫防除関連のサイトがヒットする。
分布は世界各地で日本全国に分布している。食害を起こす幼虫で過ごす時期が非常に長期におよび、なんと300日から600日というから困ったものである。
成虫の寿命は約1ヶ月。4月下旬~5月頃に羽化し、晴れた温暖な日には野外を活発に飛び回り、花に集まって蜜を吸うようだ。その後、再び屋内へ侵入し衣類などに卵を産み付ける。
見事に人間の生活圏を利用して繁栄できた虫といえる。しばらくの間着ることの無かった衣類に小さな穴を開けてしまう困った存在。
しかし、繊維などを食っても栄養があるのだろうかと不思議になる。ナイロン繊維まで食害するというからこれまたビックリだ。
人間の汗や食品のカスなどの微量な有機物を餌として生きていける虫たちの根性というか適応力に、ただただ感心するばかりである・・・。

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ミスジハエトリ

ミスジハエトリ
■門名:節足動物門
■綱名:クモ綱
■目名:クモ目
■科名:ハエトリグモ科
■撮影日:2009年3月4日

玄関先で何やら小さくてチョロチョロと動くものが・・・。「う~む、これは紛れもなくハエトリグモだな?!どれどれ?」。
去年の秋頃に家の中で見つけた「アダンソンハエトリ」とは違う模様だ。可愛らしいので捕獲。手で掴むわけにに行かないので小さいアクリルの容器で上から覆う。奴はビックリしてピョンと飛びはねケースの壁に張り付く。後は蓋をして一丁上がり。
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頭や腹に黒っぽいラインが入り、かなり小型だ。捕獲したからには早速同定作業である。図鑑が無いので例のごとくネットで検索だ。
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今回同定に役立ってくれたのは「虫Navi」というサイトだ。このサイトの充実ぶりにはビックリである。誰が管理しているのか非常に興味が沸いた。この充実ぶりと写真の美しさは、ただ者ではないであろう。プロに違いない。と思い、管理者のプロフィールを拝見させてもらった。
なんと、虫の専門家ではないというではありませんか。ソフトウェア会社で勤務されているようで、流石サイトのセンスは抜群だ。
掲載されている写真も各種1枚とは限らず、何枚も掲載されており、素人が同定するのにはもってこいのサイトである。感心するばかりである・・・。
さて、このハエトリですが「ミスジハエトリ」という種の♂でありました。♀の写真も掲載されていましたが、全く違った種に見えるくらい全然違うのです。
→ 虫Naviのミスジハエトリはこちら
一体全体このサイト管理者はどうやって同定にこぎ着けたのであろうか。多分かなり多くの図鑑を駆使しているのでしょう。
この「ミスジハエトリ」ですが、北海道を除く全国に生息しているそうだ。それにしても、ハエトリにも色々な種が居るんですね。
昆虫の多様性には、ただただ感心するというか、何故こんなに種類が多いのか・・・。とても不思議というほかありません。
人間は人種的には色々と存在するものの、結局は1種です。考えたら多様性というものが全くないということですよね。
多様性がこれほど充実している昆虫は、地球上での「真の覇者」かも知れませんね・・・。
今回は衝撃的なサイト「虫Navi」を知ってデジタル一眼レフカメラが欲しくなってしまいました・・・。

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アダンソンハエトリ

アダンソンハエトリ
■門名:節足動物門
■綱名:クモ綱
■目名:クモ目
■科名:ハエトリグモ科
■撮影日:2008年10月13日
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たまに目にする家に住み着いているクモが居る。ハエトリグモである。
基本的にでかいクモは苦手だが、この手の愛嬌のあるクモには興味をそそってしまう。
こ奴、目がとても良いのか、捕まえるのは至難の業である。手を伸ばすとチラッとこちらを見たかと思うと素早い動きで物陰に隠れてしまう。激しく追いかけると得意技のジャンプだ。体長の10倍や20倍程度は軽く飛べるのだ。
ネットで調べてみると意外や意外、日本には約180種もの種が存在するようだ(日本ハエトリグモ研究センターの池田さんが記載)。
特徴を調べた結果「アダンソンハエトリ」という種の雌だった。雄は黒っぽく白い毛の模様があるようだ。
何故「○○ハエトリ」で終わるのか不思議に思ったがハエトリグモの種名からは「○○グモ」を外すようである。
このクモ。名前のごとく、徘徊してハエなどの小型の昆虫を餌とする。
目が非常に発達しており頭の前面には4つの単眼がある。側面にも2対見受けられる。全部で8個だ。雌雄の色彩の違いが大きく、互いに色彩で相手を判別しているようである。こんなに多くの単眼を持っている奴らはどんな風に見えているのだろうか。1対しか持っていない私としてはとても不思議である・・・・。
こんな小さなクモをどアップで写真撮影したことがなかったのでパソコンでデータを開いてみたらびっくり仰天である。その風貌は地球を侵略する未確認生物。正にエイリアン風である。でも、見方によってはロボット的で格好良くもあるかな・・・。
実は今年の夏に家の中でこれよりもかなり小さなハエトリグモを見つけ、写真撮影しようと頑張ったが、見事に逃げられてしまった。そいつがこれだけ大きくなったのか。それとも違う個体なのか。いずれにしても我が家に住み着いて、小さな虫を食ってくれていると思ったら愛情さえ沸いてくるのである。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の中で面白い記事があったので以下に紹介する。
「江戸期の一時期(寛文から享保頃)には、ハエトリグモを「座敷鷹」と呼んで、蝿を捕らせる遊びが流行した。これは大人の遊びで、翅をやや切って動きを制限したハエを獲物とし、複数のハエトリグモにそれを狩り競わせるというものだった。文字通り、鷹狩りの室内版だったのである。やがて座敷鷹が娯楽として定着するにつれ、クモを売る商売やクモを飼い置くための高価な印籠型容器まで出現した。強いクモは非常に高価で、当時の江戸町人の平均的な月収に相当したという。後には廃れたが、一説には賭博の禁止令により、博打の対象となっていた座敷鷹の遊びも消滅していったとされる。」というもの。
昔からこの愛らしさと俊敏さに魅了された人々が居たのですね。こんなちっぽけな生き物が人々を魅了するなんて不思議です。魅力を感じている私もそんな一人ですが・・・。
生き物って面白い。

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オオカマキリ

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■オオカマキリ
■門 : 節足動物門
■綱 : 昆虫綱
■目 : カマキリ目
■撮影日:2008年9月7日
夏も終わりに近づく頃、夜な夜などこからか大きくなったカマキリが、よく家の玄関先やサッシの明かりに寄りついてくることがあります。
そして今週の日曜日、玄関先の明かりにこのカマキリがとまっていました。明かりに集まってくる蛾などを狙ってのことだと思います。
一言にカマキリといっても日本では全部で9種類も存在するらしい。主に見られる種としては、オオカマキリ、チョウセンカマキリ(ただ単にカマキリとも言われる)、ウスバカマキリ、コカマキリ、ヒメカマキリなどである。
果たしてこのカマキリは、オオカマキリなのかチョウセンカマキリなのか、非常に同定に苦労した次第。ぱっと見たところ、判断は非常に難しかった。
決め手となったのは前脚の付け根部分の色である。黄色っぽかったらオオカマキリ、オレンジ色で鮮やかだったらチョウセンカマキリだそうだ。思い切って掴んで裏返してみて同定が出来た。オオカマキリである。このスマートさからして雄であろう。
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昆虫好きにとってはカマキリは非常に魅力的な存在である。
名前のごとく、鎌のような強靱な前脚。獲物を見つけると首をグリッと回し、ソロソロと前後運動しながら徐々に近づく。鋭い動きでかなりの大きさの獲物を素早く捕獲。その瞬間からムシャムシャと食い始める。食事の後は、鎌や触角を綺麗に口で掃除をする。見ていて飽きないのだ。
カマキリの生態で最も有名になっているのは交尾の際の「共食い」である。大きな雌に一回り小さな雄がソロソロと近づき交尾するのだが、そのときに雌が雄を食ってしまうとかいうものである。実際にはこのような「共食い」はそれほど多くあることではないようだが、雄は実際に頭を食われても交尾機能は失われないようで、胴体と腹だけでも交尾し続けるようだ。
また、カマキリの卵は卵鞘(らんしょう)というものの中に沢山産み付けられる。その卵は雪の高さ以下には産み付けられることはないとされる噂がある。この現象によってその年の降雪量の予想が出来るとか。これはカマキリの超能力なのか偶然なのかははっきりしていないようだ。仮に保温機能が強い卵鞘に囲まれた卵が雪の中に埋まってしまっても問題はないという。
卵から生まれた幼虫は羽が無いだけでほとんど成虫と変わりがない状態である。卵→幼虫→成虫の不完全変態である。
カマキリには頭の両側に複眼、その間に3つの単眼がある。じっくり見ればそれが解る。複眼は昼間は緑色だが、夜になると真っ黒になる。
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カマキリは昆虫の中でも生態系の頂点に位置する種だ。カマキリを見られるうちは、生態系もある程度は保たれている証拠となるはずです。カマキリに出会える環境がいつまでも続くといいですね。

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インセクトテクノロジーと繭(まゆ)

昆虫類は地球上で最も膨大な種類数を誇る動物群である。確認されていない種類も膨大にあると言われているが、その数は80万種類で、なんと全生物の8割を昆虫が占めているのだ。
地球上で同定されている生物群はこうである。
ほ乳類   :約4,500種
鳥類     :約9,000種
魚類     :約23,000種
無脊椎動物:約20,000種
昆虫     :約800,000種
他の追随を許さない圧倒的種数を誇るのである。これはあくまでも同定された種数であるから、推定では更に多くなり、未確認の新種を含めると、なんと1,000,000種にも及ぶと言われている。気の遠くなるような数値だ。
「昆虫」という言葉を英語で訳すと、正確には「昆虫綱」なので「インセクト」となる。その昆虫の機能を人間の生活に利用していこうという技術のことを「インセクトテクノロジー」(2008年現在:東京農業大学助教授の長島孝行氏が提唱)という。
最近よく使われる「バイオミメティクス」という言葉がある。これは、日本語で訳すと「生体模倣技術」といい、様々な生物の機能を新しい技術やもの造りに応用しようというものであるり、生物機能全体を示す言葉である。従って、昆虫に限定された「インセクトテクノロジー」は「バイオミメティクス」の一部であるといえる。
「インセクトテクノロジー」で真っ先に思い浮かべるのは古くから私達の生活を支えてきた「養蚕業」である。つまりシルクである。
蚕が糸を吐き、繭を作り、その糸を織って作られる織物が絹織物だ。日本には弥生時代中頃に伝わった技術である。京都の西陣や群馬の桐生が有名である。
ナイロンという繊維があるが、これは実はシルクを真似て作られた化学繊維である。しかし、通気性や吸湿性が劣るこの繊維を下着やTシャツなどのように素肌に着られるだろうか。女性のはくストッキングで精一杯だろう。シルクのナノレベルまで真似しようとしても、到底今の技術レベルでは追いつかないのが現状だ。
従って、膨大なエネルギーを使わずに、昆虫の機能をそのまま利用する技術が最も効率的といえる。
シルクの応用は織物だけに限ったことではなく様々な可能性が解ってきた。例えば「人工皮膚」「コンタクトレンズ」「美容液」などである。「生体親和性」「無味無臭」「形状変化」「紫外線遮蔽」「腐敗防止」に優れているのでその可能性はかなりの分野に応用できそうだ。
シルクは、シルク=蚕というイメージだが、他にも繭を作り出す昆虫は様々である。その数なんと100,000種以上といわれているのだから驚きである。
養蚕業以外の自然界でつくられる繭のことを「ワイルドシルク」といわれるか、これらの利用も現在様々な分野で研究が進められているようだ。
省エネや再生可能な資源を実現するには、大昔から地球上で繁栄し、今まで生き残ってきた昆虫の持つ無限の可能性をますます利用して行ければと思いませんか?!
そのためには、衰退し続けてきた養蚕業の再生と更なる研究成果を期待したいです。

記事参考文献:「蚊が脳梗塞を治す!昆虫能力の驚異」(講談社) 著者:長島孝行

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ホソヒラタアブ

Blog_20080316
ホソヒラタアブ
■ハエ目(双翅目)
■短角亜目(ハエ亜目)
■ハナアブ科
■ヒラタアブ亜科
■撮影日:2008年3月15日
■場所:千葉県船橋市

春一番も既に吹き荒れた。サクラの開花予想も天気予報で発表されるようになった。東京の開花予想は3月26日である。今週に入って急激に気温が上昇し、ますます春の雰囲気が感じられる今日この頃である。
昨日の最高気温は17℃を超え、ちょっと厚着をすると汗まで掻いてくる陽気だった。
釣りへ行く用意をしていたら、白い花にアブが止まっていた。初春になると、いの一番に活動をはじめるのは、これら、花に集まるハナアブである。
まだまだ寒さが残る初夏には黄色い花を咲かせる菜の花が開花する。この花の蜜を狙って競争相手が殆ど活動しない寒い時期から虎視眈々と狙っていたのである。ちょっとでも暖かくなったらそこら中の花に飛び回る。
大きさは8~11mm、時期は3~11月と花が咲かない時期以外は活動している。分布は、北海道・本州・四国・九州と全国。都市郊外や人家の庭でもよく見られる普通種である。
それぞれの節に太い帯と細い帯の各2本ずつの黒帯があるスマートなアブである。花上でよく見られ、ホバリングしながら花から花へと飛び回る。
実は、幼虫時代はアブラムシを食べて育つようだ。ナナホシテントウ同様、我々人間にとっては益虫といえる。成虫は越冬する。交尾を飛びながら空中で行なう種でもある。
メスは空中停止飛行をしながら、アブラムシがすむ近くに卵を産む。
アブの雌雄の見分け方だが、複眼がくっついているか離れているかで見極めるらしい。くっついているのが雄、離れているのが雌だそうだ。この写真個体は離れているので雌と思われます。
アブは見ての通り、腹部が黄色地に黒い縞模様である。ちょっと見ではハチに似ている。「俺は危険なハチだぞ~!食ったら痛いぞ~!」と言わんばかりに擬態しているのである。勿論、ハチが持っているような毒針は一切無し。
私なんぞは、幼稚園に入る前から何故かハチとアブの見分けを知っており(多分親父に教えられていたのでしょう)、平気で手で捕まえていたものである。
当然、周りにいた友達は「刺されたら痛いよ~!止めな~!」などと悲痛な叫びを発しながらビックリ仰天していた。
じ~っと見る観察力は幼少時代から人一倍養われていたようである・・・。特に生き物を知るためにはなんと言っても観察力である!ファーブルの昆虫記を読んで、そんな生活に憧れたこともあったっけなぁ~・・・。

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キタテハ

Blog_20071223
キタテハ
■目    :チョウ目
■科    :タテハチョウ科
■撮影日:2007年11月18日
■場所  :千葉県印西市の里山

北海道での少年時代は、とにかく昆虫やその他の生き物を追い求め、毎週のように家族と出かけては色々な生き物を家に持ち込んでいたものである。
特に蝶を採集し、標本にするのは親父の趣味でもあったので、感心が高まり、飛んでいる蝶の名前まで判断できるまでになった。「あっ!○○チョウだ!」と叫びながら補虫網を振り回していたものである。
11月18日のことである。ススキがたなびき、すっかりと秋の気配を感じるようになった里山に出掛けたときのこと。セイタカアワダチソウの花に一頭(いっとう:学会等ではチョウを「ひき」ではなく「とう」と数えます)の蝶がとまっていた。
ぱっと見、北海道でもしょっちゅう見ていたタテハチョウ科である。直感的に「シータテハ」と判断した。しかし、この直感が落とし穴だった。
しっかり確認するためにネットでよく調べてみた。すると、私としては驚きの事実が・・・。「シータテハ」によく似た「キタテハ」という種もあるとのこと!
早速「キタテハ」のページを検索してみた。私の直感「シータテハ」は見事に外れ・・・。「キタテハ」と判断することが出来た。
本当にそっくりだが、後翅の表面に明確な違いがあるではないか!してやられたという感じであります!ところでなぜ「シータテハ」と言うかというと、枯れ葉のような保護色になっている後翅の裏側に「C」の字の白い小さな模様があるからである。実はこの「キタテハ」にも「C」の字の模様があるのである。
同定の明確な判断材料となったのは、後翅の表面である。後翅の黒斑の中に白っぽい小さな点があるのだ。これが「キタテハ」で、「シータテハ」にはその点がない。その分布や食草も微妙に違っていた。
■キタテハ(チョウ目・タテハチョウ科)
分布:インドシナ半島から中国、台湾、朝鮮半島、日本、日本では北海道西部から種子島まで幅広く分布
食草:クワ科のカナムグラ
■シータテハ(チョウ目・タテハチョウ科)
分布:北海道、本州、四国、九州に分布するが西日本での分布は標高の高い山地に限られ、北方系の種
食草:クワ科のホップ、ニレ科のハルニレ、アキニレ、エノキ

このように「シータテハ」は北方系で「キタテハ」はどちらかというと北海道では少ないのである。
「キタテハ」の食草であるカナムグラは、どこにでも生える野草なので、市街地でも頻繁に目にすることが出来るのはこのためである。
冬は成虫で越冬する。また、夏に発生する夏型と秋に発生する秋型があり、夏型はくすんだ黄色で、縁取りや斑点が黒っぽいが、秋型は黄色の部分が鮮やかな山吹色で、褐色の縁取りが薄く、黒い斑点も小さいようである。
掲載した写真は秋型といえる。
それにしても、こんなにそっくりで種類の違う蝶は今までに出会ったことがなかったので、私としては、ちょっとしたカルチャーショックでありました。

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ナナホシテントウ

Blog_20071118

ナナホシテントウ
■目    :コウチュウ目
■亜目  :カブトムシ亜目
■上科  :ヒラタムシ上科
■科    :テントウムシ科
■撮影日:2007年11月18日
■場所  :千葉県印西市の里山

気温もグッと下がり始め、いよいよ本格的な秋である。しかし、今日の日中は非常に過ごしやすい一日でした。まさにポカポカ陽気。こんなときは里山に出掛け、自然を満喫したい気分になる。
しかし、日記を書いている今、北風がかなり強く、落葉が一気に進み、外は枯れ葉の舞う音が激しさを増しております。東京湾フェリーはこの激しい北風で現在欠航しているとのこと・・・。実は木枯らし一号である。暖かかった日中に出掛けることが出来て良かった・・・。
里山の風景は流石に秋の気配が濃くなっておりました。特に、綿毛が付いた種子を目一杯広げたススキには圧倒されるほどでした。
そんな中ではありましたが、意外と綺麗な花を咲かせている野草やアキアカネなどの昆虫たちが非常に目に付きました。「この時期の貴重なポカポカ陽気を逃してなるものか!」といった感じでしょうか?
デジカメで色々なものを撮影してきましたが、今回は、このナナホシテントウであります。チョンと突いた後なので、死んだふりをしています。
テントウムシは、ほとんどの種が成虫で冬を越します。その準備のためにあちらこちらで飛び回っていました。越冬の際は岩やコンクリートの住宅、倒木などの物陰で数匹~数十匹、ときには数百匹の集団を作ります。北海道に住んでいたときに、秋も深まる頃にサッシの隙間から暖かい部屋の中まで入ってきて色々な模様のテントウムシ数百匹がこんもりと固まり、ちゃっかりと越冬していたのを思い出します。ときには、暖房の暖かさで春と勘違いし、真冬の部屋の中を飛び回ることもしばしば・・・。生き物好きな私としては、真冬の貴重な生き物。実は、嬉しくなったりしておりました・・・。
彼らを刺激すると、足の付け根部分から黄色い異臭を放つ黄色い液体を出す。このため、鳥などにはあまり捕食されないようである。また、この鮮やかな体色は警戒色になっているようです。
食性は種類によって様々なようで、アブラムシを食べてくれるような益虫になるものもいれば、ナス科の植物を食い荒らす害虫になるものもいる。このナナホシテントウは、アブラムシやハダニを食べてくれる益虫であります!
また、テントウムシは漢字で書くと「天道虫」と書く。太陽に向かって飛んで行く「太陽神の天道」からとられたようである。
テントウムシは数知れないほどの体色や模様があるところが最大の魅力である。
生物の多様性を垣間見ることが出来ますねぇ~。
それと、カブトムシ亜目ですって!?ちょっとビックリです。

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ノシメマダラメイガ

Blog_20071111
我が家の米櫃に古い玄米が有った。それをしばらくぶりに覗いて見ると、小さな蛾が繁殖していたのである。
最近は、袋入りの白米の5kgを買っており、米櫃に入れるほどの習慣を忘れてしまっていた。米櫃の中はその蛾にとって最高の居住空間であり、繁殖の場でもあったのだ。最近、どうもこの手の蛾が部屋の中を飛び回っているなぁ~と思っていたら、この米櫃が巣と化していたのだ。そこで、この蛾の正体を探るべく調べてみた。
この蛾は、メイガ科のノシメマダラメイガ(熨斗目斑螟蛾)という種であった。体長は7~8mmととても小さい。名前の由来は、前翅の模様が着物の熨斗目模様に似ていることによる。分布は日本を含む世界各国。穀類、小麦粉などの穀粉、穀類、乾燥果実、コーヒー豆、調味料、クッキーやチョコレートなどの菓子類、インスタント食品、飼料やペットフードなど、極めて多くの食品を食害する。玄米の場合、幼虫は胚芽部に次いでぬか層を食べ白米化する。時にはドライフラワーなどからも発生するようだ。幼虫は食品の包装パッケージを食い破って中に入り込み食べることもある。
自然状態では鳥や蜂の巣から発見されているようだ。年に3~4回発生し、幼虫で越冬する。暖房の効いた部屋では年中繁殖の機会があるということだろうか。まさに、人間の住む家は彼らにとって餌も豊富で温度条件も快適環境なのである。
各家庭には、米は勿論、この蛾の餌となる食品でかなり満たされている。案の定、飛び回っているこの手の虫の防除品も出回っているようである。しかし、これらは溜まった粉の中にいる虫までは全滅させることはできないだろう。とにかく発生源となった食品と容器は完全に清掃するしかなさそうであります。
人間の食べ物を食料にしているのだから・・・。
人間自体に害を与えるようなことは無いようだし・・・。
多少は幼虫や卵は食べてしまっているのかも知れないですな・・・。

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アオスジアゲハ

Blog_20070908_1
私は北海道で小学校から中学校まで昆虫採集に明け暮れていた。地元の理科作品展では必ずと言って良いほど表彰されていたものである。蝶やクワガタ、トンボなどの昆虫類。はたまた化石など様々なものに挑戦していたが、親父の影響もあり、蝶がダントツに多かった。道央から道南に掛けてのほとんどの蝶を捕まえ標本にした。
そんな影響もあり、蝶が飛んでいると「あれは何だ?!」と直ぐに触手が伸びてしまうのである。本州に来てからまず最初に触手が伸びたのは、北海道には生息していない「アオスジアゲハ」である。
黒地の翅(はね)にパステルカラーの透き通った帯が何とも言えない格好良さだったのである。休みの今日、買い物から帰る途中の道端にそいつがとまっていた。風が強かったせいか、普段はかなり俊敏に飛び回るこの蝶も一休みしていたのであろうか?簡単に捕まえることが出来た。前々から綺麗なアゲハチョウだと思ってはいたものの、間近で見るのはこれが初めてである。家まで持ってきてエアープランツにとまらせた。最初は翅を開いたままとまっていたのだが直ぐに閉じ始めた。
Blog_20070908_2
東京のど真ん中だって、どこにでも普通に飛んでいる蝶である。何故かと思ったら、クスノキ・ヤブニッケイ・タブノキなどのクスノキ科の植物を食草としているからである。公園や神社などに多く植えられている木だ。なるほど、食草がどこにでもあるから都会のど真ん中でも数多く飛び回っているということです。
南方系のチョウで、西南日本では極めて普通に見られるが、本州中部以北ではあまり多くなく、秋田県あたりが北限となるようで、北海道には居ない。
出現期は5月から10月。成虫は年3、4回発生し、かなり長期間目にすることが出来る。一般のアゲハと違い、幹ではなく葉に蛹が付くようだ。アゲハチョウ類には珍しく、静止時に翅を閉じて止まる。
それにしても、蝶の翅の模様はどうしてこんなに芸術的なのであろうか?どうしてこんなにカラフルで綺麗なのだろうか?いつ見ても不思議でならない。なぜ君達はこんな模様やカラーを選んだのか?
これこそ謎である・・・・。

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